ICカード公衆電話が廃止に
皆さん、携帯電話ではなく、公衆電話って最後に使ったのはいつだか覚えていますか?
さらに言うと、ICカード公衆電話って使ったことありますか?
NTT東日本のサイトに、こんなリリースがでました。
■ICカード公衆電話の見直しについて ~ICカード公衆電話の磁気カード公衆電話への一本化~
携帯電話の普及で、公衆電話の利用が減り、街中で見かける公衆電話の数も激減しています。
NTTの公衆電話には、現在ICカード公衆電話と磁気カード(従来のテレカですな)公衆電話の2種類がありますが、ICカードの普及が思わしくなく、利用も伸びないことから、ICカード公衆電話を廃止し、磁気カード公衆電話に一本化することにしたようです。
一時期テレカの大量偽造が問題になり、その対策としてICカード公衆電話が出てきたわけですが、思いもよらぬ携帯電話の爆発的普及で、その活きる道を断たれてしまったという感じですね。
そもそも私も今まで一度もICカード公衆電話を使ったことが無い人間ですし、テレカも緊急時の為にと持ってはいますが、ここ何ヶ月も度数は減ってません。
2種類の公衆電話を維持し続けるコストも馬鹿にならないでしょうから、NTTの決断も致し方ないところでしょう。
で、ちょっと話がかわりますが、公衆電話の減少というのは、別の側面で問題視されています。
公衆電話の利用回数減少により、NTTは各所から公衆電話を引き上げていますが、その引き上げ対象は、小学校や中学校などに及んでいます。
最近は中学生にもなれば携帯電話の保有率はちょっと古い数字(2001年)ですが、4割弱になるそうですが、小学生の保有率は、まだ全体では7.2%(2003年)しかありません(高学年だけで見ると27.2%)。
それなのに、学校の公衆電話を撤去してしまうと、自宅への連絡等に支障が出ます。
緊急のことであれば学校の電話を貸してもらえるケースはあるかもしれませんが、連絡したい内容はそういうケースが全てではありません。
では携帯電話なりPHSを持たせればよいという話になりがちですが、親という立場からすると、小学生の低学年のうちから携帯電話を持たせるというのは、コスト面・昨今の携帯電話絡みの犯罪などを鑑みると、与えたくないという方が多いのも事実です。
NTT側に学校設置の公衆電話の存続を求めている学校やPTAの団体もいるようですが、実際のところコスト面の問題を解決できないということで難航しているという話を過去に聞いたことがあります。
NTTも民営化されコストにシビアにならざるを得ない部分が発生しているのも確かですが、公共のインフラを支える企業としてもう少しこういう面を考慮してもらえたらなと思います。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント